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オレンジの切符

コンビニ弁当、氷点下の外。 酔っ払いは騒ぎ、なりふり構わず深夜3時。 止まないサイレン、うるさい忘年。 ひとり、散らかった部屋、消した電気。 瞬きの数だけ、眠れないままで。 考えた分だけ、近づける気がして。 思わず出た言葉に、降り積もった粉雪、夏の日、思い出せば滲む俺は汗っかき。 ギャツビー、笑った街歩きながらこの先、何があろうとも忘れない伊右衛門。 心の、奥底、言えなかった夢も。 叶わなかったことも、変わらなかった俺も。 それでもきっと、いつかきっと、 思い続けた先に、それはあるだろう。 難しくてわかんなくて消しゴムなんてもってなくて。 だけど唯一の道しるべ、もう誰にも邪魔はさせねえって意気がって。 ひとりふたり、消えてった街。 サブロクは静まり、終電もなくなり。 調べた明日の便、飛べるわけないがそれでもいい。 元気にしてるか、友達。ぶん投げた携帯、気づかないSOSに。 もううんざりだよな、わかるよなんとなく。 だけど俺はどうしてもあの日を、忘れるような奴にだけはなりたくないって思うんだ。 コンビニ弁当、氷点下の外。 酔っ払いは騒ぎ、なりふり構わず深夜3時。 今夜こそゆっくり、眠れたらいいな。 てっぺんが来るその前に、なんにもなかったように。

青葉雨と風薫る

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この「愛葉集」っていうブログの名前、もちろん万葉集からとってるんだけど、何を隠そう僕は万葉集持ってるくらい好きなのですよ。 来年の2月と3月、二ヶ月連続配信リリースが決まりました。 2月2日「卒業証書」 3月3日「東京」 この二曲。すごくいい歌です。 CDを出す喜びを知った我々だけども、今回この二曲を届けるにあたって、ちょっといろいろかんがえてみて。何も知らない人がたまたまこの2曲を聴いた時のことと、その先のこと。僕は歌詞カードとか歌詞とかお店とか所謂「モノ」としてCDが好きで、それは絶対に自分の音楽でも大切にしないといけないところだなって思っているんだけど、この2曲に関してどういう風に届けようかってなった時に、何かしらの「コト」が重要なんじゃないかというところにたどり着いた。まずはモノではなくコト。曲を聴いた時の直感的なことだったり、瞬間的なことだったり、感覚的なことだったり、思い出したことだったり、なんだり。聴いてくれる人が聴いてくれた時の、その人のその時のこと、その人のそれからのこと、そういったところから届けれたらいいかもと。でも勿論それだけではないので、まずはこの配信から、時代にゆらゆら揺られて聴いてほしいと思います。 そしてここから重要。「卒業証書」の初オンエアに関して。 この、2月配信リリースになる「卒業証書」を、どこよりも早く流してくれる中学校と高校を募集しています。僕らはFM NORTH WAVEで番組をやっていたりして「拝啓、エンドレス様」の楽曲たちもノースウェーブで初オンエアしたりしてきたけど、「卒業証書」というこの音源は、ラジオじゃなくYouTubeじゃなくテレビじゃなく、学校で流れたら素敵なんじゃないかと思って! 僕が中学高校の頃、こんなことがもしも起きていたら、それが自分の好きなバンドじゃなかったとしても、なんかワクワクするんじゃないかなと思った。 学校によって、「校内放送で音楽が流れる」にも色々あると思いますが。 例えば、お昼休みに流れるとか、朝に流れるとか、放課後に流れるとか。そもそも、流れないとか。流れるけど、放送委員や放送局じゃなきゃ流せないとか。本当色々あると思います。なのでシンプルに、「流せる学校」を募集します。 一応今の予定では、1月22日(月)からの予定なんだけど、もしかしたら早めるか

「ENDLESS SUMMER 2017」最終日、札幌

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10/30 ENDLESS SUMMER 2017、ファイナル。対バンは、GOING UNDER GROUND。 初めての対バン。 2014年2月、僕は東京でのオフの日に憧れだった二子玉川に行ってみた。綺麗だった。街の流れと多摩川の流れ、そして携帯から流していたGOING UNDER GROUNDの音楽に、力をもらった。きっとこの先に、何かがあるんだと本気で思った。近くとも、遠くとも、何かがあるんだと思った。僕はその数日後にレコーディングの歌録りがあり、ひとり東京に残っていた。最終日、連日の疲れがあったのかなんなのか僕は全く声が出なかった。何度歌っても出なかった。歌えないって思った。ボスに「シンゴもうやめよう」と言われても「あ、大丈夫です次はきっと歌えます」と押し切り、何度もマイクに向かっては「もう一回お願いします」と頼み、10回くらい同じことを繰り返したのち、涙が止まらなくなって一言も話せなくなり、ヘッドホンからはひたすら楽器隊の音だけが流れて、僕はブースで15分ほど一人で号泣したことがある。結局、その日のレコーディングは、そこで終わった。 街や、バンドや、仲間や、新しい場所にあれだけ力をもらったのに、何をしてるんだろうと情けなくて悔しくて涙が止まらなかった。 そんなことがあった。 僕はそのあとに、「二子玉川ゴーイングアンダーグラウンド」という曲を作った。あの日歌えなかったから「行けなかったその先」というのが、きっとあった。それが知りたかった。その先で待つ春に、僕は歌を残したかった。 とても大切な歌だし、ゴーイングは僕にとって必要なバンドだ。対バンしたことはなかったけど。 今回、ツアーファイナルをやるにあたって、どうしよっかとなって。 正直どうなってるかなんて想像できなかったけど、ゴーイングに声をかけさせてもらった。返事はオーケーだった。 奇しくも、GOING UNDER GROUNDは、「真夏の目撃者」というアルバムが完成、そしてツアーに出るという。この10月30日は、ゴーイングからすると残すところファイナルの東京ワンマンのみというツアー真っ只中の日程。にもかかわらず、見たこともない対バンしたこともない我々のオファーを、受けてくれた。気持ち、でしかなかったと思う。 ソールドアウト。良かった。 メンバーの皆さんがC

「ENDLESS SUMMER 2017」十九本目、札幌

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10/29 ENDLESS SUMMER 2017、セミファイナル。対バンは、黒猫チェルシー。 個人的な出会いは、僕がまだCOLONYで働いていた頃。2011年9月にフラカンと黒猫がCOLONYでツーマンした時も僕はいた。その日の打ち上げで少しお話をした。大知とはその時、憂歌団とかの話をして、僕は彼に「僕も春からバンドを始めたんだ」と言う話をした気がする。その二ヶ月後、2011年11月、札幌ベッシーホールで黒猫はワンマン。そのオープニングアクトに、ボイガルを選んでくれた。そこで、初めての対バンだった。カメラマンのおはぎちゃんに出会ったのも、その時だ。 それから年に一回くらい、顔を合わせてきた気がする。NHKのドラマに、彼のバンドメンバー役でボイガルみんなで出演したこともある。ライブシーンもあって、「踊るハートランド」と言う我々の初期のダンスナンバーを劇中で演奏したりした(ちなみにあの歌はCOLONYの歌である)。大知の誕生日にメールしたら、「そんなことより卓球がやばい!」と返事が返ってきたこともある。あれはなんだったんだ。まあなんやかんや、6年の時を経て、ようやく僕らが呼べた。場所はCOLONY。なんだかつながるなーって、今さら思ってる。 今年のジョインの話とか、そういうのはもうどうでもいいや。 今と今のぶつかり合い、抱きしめ合い。 紛れもなく僕は黒猫チェルシーが好きです。 満員のCOLONY。 灼熱のCOLONY。 僕はもう序盤中の序盤で、べちゃべちゃだ。フロアにはエンドレス様、それぞれの物語がある。ページは僕にめくらせてくれ。今日だけは僕に読み聞かせをさせておくれ。 ぶっ倒れそうになりながら、とにかく歌い続けた。 その日が何日目とか、セミファイナルとか、こっちの都合。 今日が初めての人もいる。今日が最後の人もいる。それだけは忘れずにステージに立たなきゃと思いながら回ってきた。それは次の日もそうだ。 COLONYでこんな暑かったことあったかなってくらいの汗。 楽屋の流しでTシャツ絞ったら、ドバドバ汗が出てきた。 お客さんたち、ごめんなさいね、汗とかつばとか、ごめんね。 明日もこんな暑いのかな、やだなーなんて、嬉しい悲鳴を感じながら黒猫と打ち上げ。 夜中、家に帰り、すぐ寝た。 (撮影:南 風子) 「明日、終わ

「ENDLESS SUMMER 2017」十八本目、釧路

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10/22 ENDLESS SUMMER 2017、釧路NAVANA STUDIO。前日に引き続き カルトグラススターズとフリキと、この日は3マン。このツアーの中で、もっともお客さんの収容人数が多い会場が、この日使わせてもらったナバナだった。 最初はラボマークでやろうと思っていた。 思い出もあるし、つながりもあるし、気持ちもあったし。ただ、どうしてもこの日ラボは使えないってなって。どうしよっかなって思った。今回のツアー、いろいろ協力してくれたマウントアライブと協議した。「どうしますかね」って。僕が最初から割と、ラボが良いラボがいいって言ってたから、ラボができないとなって「今回は釧路、外そうか?」と持ちかけてくれた。僕の気持ちを考えてくれて。しかし僕はといえばその瞬間「外すのはもっといやだ!!!!」と小学一年生かのごとく駄々をこねる。クソガキめ。そして次の瞬間、僕は崩れ落ちる。マウントアライブの兄貴から「どうせそう言うだろうと思った。ナバナスタジオという会場があって、そこに今聞いているよ。ただ、ナバナでやるとなれば、このツアーで一番広いキャパになる」の一言。ああ、僕はどこまでわがままでクソガキなのでしょうか、ああ。本当に二十歳の頃に歌っていたまま、クソガキのまま大人になってしまった(「クソガキのまま」song by theパン工場)。 キャパとかそんなの、上等っすよ、やりましょう。ていうかそんなとこあったんだ。即決。 当日、会場に入ると、会場設営していた。 キックアップナイトのワタルさん、そしてSDCの宮尾さん、ラボでやるときお世話になってる皆さん。ナバナは普段ダンススタジオだから、機材とか、仲間内で持ち寄ってこの日のために用意して準備してくれたらしい。ちくしょう。こんなの、最強の日になるに決まってる。 風が冷たかった。 幣舞橋はこの日も淡く、川沿いのナトリウムランプが揺れていた。 春採に住んでいたばあちゃんとじいちゃんは、もう死んだ。 僕は歌う。 1組目、cult grass starsのライブを全部見た。 感動して、泣きそうになった。(泣いてない) 前日とは全然違うバンドに見えたくらいだ。 2組目、FREE KICK。 自分の準備もさることながら、ほとんど見た。 「俺たちは幸せ者だなあ」って心の底から思った。

「ENDLESS SUMMER 2017」十七本目、根室

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10/21 ENDLESS SUMMER 2017、根室公演。 なるべく、簡潔に書こうと思う。 2014年3月、根室HYWATT HALLが完成。 2014年9月、僕らは初めてハイワットでライブをした。セッチューフリーツアーで、宇都宮のKiNGONSと一緒に行った。 2014年12月、信じられないくらいの低気圧が根室を襲い、高潮により街は浸水。海沿いにあったハイワットも、店内や機材がダメになり営業停止。開店から9ヶ月の事だ。 僕らは名古屋でライブ、ガラガラのアップセット。あの、伝説の日だ。 その日から、物販に、ハイワットホールの復活を祈るぜノートを設置。声を届けようと思った。ハイワットが復活するまでのライブ会場全部に持ってった。ただ、ツイッターとかでは告知はしなかった。その日のライブが終わったら、ハイワットを作った一人・マーチンに、お客さんが書いてくれた言葉たちを写メで送り続けた。 全国のバンドたちが、募金や物資集めを始めていた。 2015年2月、ハイワットは営業を再開した。そのタイミングで、ノートを郵送した。 「また遊びに行く。」と、僕は書いた。 2015年8月、KiNGONSと共に根室に行くことが決まっていた。ハイワット主催のイベントも決まっていた。そんな時に、僕は歌を歌えなくなって、ライブはキャンセル。 結局、ずっと行けずのまま、最後に根室でライブをしてから、3年が経っていた。 エンドレスサマー2017、ようやく。 根室の高校生、cult grass stars、苫小牧のFREE KICK、そしてマーチンのバンドであるSHIN50 MARTIN BAND。と、僕ら。 みんなのライブが、胸に刺さる。 ハイワットには、復活を祈るぜノートが入口のところに置かれていた。 久しぶり見ると、途中から、「THE BOYS&GIRLS復活を祈るぜノート」に変わっていた。僕が歌えなくなったせいでキャンセルをした、2015年8月7日からだった。 そして途中から、KiNGONSの根室きましたノートに変わりつつあった。笑っちゃった。だから僕も数年ぶりに書いてきた。もうこれからハイワット行った人、なんか書いていくといいよ。それでいいよ。 忘れられない一日になった。今度は3年も空けずに、いかないとな。 泣いていた

アルプス席のあなたまで

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10/14 SET YOU FREE SUMMER FESTA 2017、川崎クラブチッタ。 毎年狙ってる場所、ステージ、イベント、僕にとっての甲子園です。優勝したいなって一番思ってるイベントです。あくまでも個人的な感覚での話だけど。最後の最後まで校歌を歌えるチームにずっとなりたくて。信じてくれてるアルプス席も含めて。甲子園だから。僕は、高校球児だから。ずっと負け続けてきたから。最後の夏ってのが確かにあったから。パワーもないしスピードもないけど何度だって先輩に生意気にたてついて、叶わなくて、泣いたりもしたから。ああそういえば、釧路市民球場で春夏合わせて何回泣いたかな。泣き虫な自分が悔しくて情けなかったな。 前日名古屋が終わって、夜中走って確か朝の5時くらいに東京について、昼前に川崎に入って。一組目の抱きしめるズから見た。 去年とは違う自分がいた。 フロアから二階の関係者席を見上げると、赤い服と赤い帽子が見えたから、「拝啓、エンドレス様」を持って駆け足で二階に上がった。「初めまして。聞いてください」と、まるでテンプレートかのごとく、でもそれしか言えず、CDを渡した。「ありがとう。もう終わった?」と聞かれたから「いえ、これからです。最後から二番目です」と答えて、僕は下に降りた。 どう考えても、LINKとGEZANが最高だった。 本番前に、セッチューフリーの千葉さんと少し話した。セッチューフリーは、20周年。 千葉さんは、「時計を戻す必要はないって思ったんだ」と言っていた。 正直その言葉があったから、僕はこの日いいライブができた気がしている。 僕らのやり方で僕のやり方で、夏の真ん中で白球を終えた気がしている。 優勝かどうかはわからないけど、初めて、アーー最高ってなった。 僕は僕の中で勝てた気がしたので、それでよしとしようと思った。 高く舞った照れ子は、最後のバッターが打ち上げたフライ。僕はそれをふらつきながらキャッチした。試合終了のサイレンの代わりに、向こう側から拍手と少しの歓声が聞こえてきた。右手首には、リストカットのような切り傷ができていた。右手の親指の爪が半分くらい剥がれていて血が垂れていた。 楽屋に戻ると千葉さんが、笑ってくれた。「トリ前もいいなあ」なんて、茶化してきたのが、心の底から嬉しくて、みんなで笑った。ギャー

「ENDLESS SUMMER 2017」十六本目、名古屋

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10/13 エンドレスサマー2017、名古屋ロックンロール。ハルカミライとのツーマン。 このツアーの二本目だった8/21の心斎橋でもツーマンをしたわけだけど、あの日とはまた違う一日。そりゃそうだ。物語は続くが、核心をつくのはいつだってその瞬間。形にならずとも、言葉にしなくても、いい時はいいの。 初めて名古屋でライブをした、2012年の10月。 場所はロックンロール。 フロアにいるお客さんは6人ほど。 時は流れた、2017年ソールドアウト。たくさんいた。ハルカミライの力があったのは確かだ。僕らだけでは、あそこまでは無理だった。恩返ししなきゃ。 でもそれでも、僕らを信じてきてくれたあなた信じてきてくれたあなたには、心の底から感謝です。 ハルカミライ、めちゃめちゃいいライブ。 引っ張られて僕らも、めちゃめちゃいいライブ。 世界の真ん中。 それぞれの顔がある。この日は特に、「みんな違うなあ」って思った。 当たり前のことなのに、当たり前じゃないかのように思った。外は雨が降っていた。 アンコール、最後、フロアで見ていた制服の女の子。顔ぐしゃぐしゃにして握りこぶしで一人叫んでいた。その子にピックを渡したらすごい勢いでジャカジャカしてくれて一瞬で弦切れて最高ってなって、その子に照れ子(僕のギター)をかけてステージに連れてって、最後はその子と飛んで、終わった。なんだかうまく言葉にはできないが、なぜか嬉しかった。もちろん、その子だけじゃない。あの人は泣いていた。あの人は笑っていた。あの人はじっと見てくれていた。あの人はぐっと下唇を噛んでいるようだった。あの人は笑っていたけど目が真っ赤だった。状況は変わってく、そして、違う。ワンマン、きっとやる。 (撮影:南 風子) ハルカミライ、ありがとうね。またどこかでね。 車の中で、どんな話したっけ。 夜の新東名、街は遠くなっていった。

みんなの頬

10/9 大阪は心斎橋にて、ミナミホイール2017、僕らはミューズという会場のトリだった。 過去のミナホを思い返して、ステージ立つ時はその瞬間で行けるように。しがみつくんじゃなくて、そんなんじゃなくて、ちゃんと今で歩くのだ。 エンドレスサマー2017の真っ只中、この日みたいな夜を過ごせたの大きかったように思う。だって関係ないもんね、来てくれてる人には。最後まで信じてくれていたなら、最後まで応えれなきゃ。難しいけども。 嬉しかったなあ。 アンコール、できなくて、2行だけアカペラで。 伝わってるといいな。 終わって、5日から続いた西日本も一旦区切り。5人で打ち上げ。 このツアーが始まって、何度目の乾杯だろうか。 お酒なんかでごまかさないで、本当の自分をじっと見つめて、でも話したいことは全部話せないが、今は楽しいし僕らには僕らの形がある。ラヴイズオーバー。 なんとでも言えばいいのよ。 負けないでね。

「ENDLESS SUMMER 2017」十五本目、神戸

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もう、ずいぶん前のことに感じるけども。 10/7 ENDLESS SUMMER 2017、神戸太陽と虎。ナードマグネットとのツーマン。オープニングゲストにShout it Out。そんな夜。 ナードマグネットもレコ発で、ダブルでハッピーな夜。と言っても、ナードマグネットとこうやってがっつりやるのは初めて。がっつりってなんだよって感じだけど。札幌で以前、マイキーズのサーキット企画で一緒だったけど、それっきり。正直少し不安だった。ナードマグネットのツアーでもあるし、汚したくなかったし。結果、めちゃいい夜でした。 この2週間くらい前に、Shout it Outのしょーまから電話がかかってきた。 「シンゴさん、神戸の日、僕ら出れませんか?」というものだった。嬉しかった。メンバー、スタッフ、そしてナードマグネットに確認して、その日のうちに決定。言うだけなら、ぶっちゃけ誰でもできることだけど、あいつの場合はあいつらの場合はそれだけじゃなかったから、オッケーだった。戦ってるふりなんていくらでもできるもん。 30分、駆け抜けていた。ありがとう。 ナードマグネットは、そりゃあもうスーパー最高だった。みんな幸せになるやつ。この日のライブから2週間経ったけど、今でもはっきり覚えてる。かっこよかったなあ。ナードマグネットもリリースツアー中で今回ダブルレコ発って感じでやれてうれしかった。世界を変えることって、世界次第でできるし、そいつ次第で変わるし、それ次第で変えれる。それが例えば歌でもロックでもライブでもなんでもいいんだけど、僕らみたいな人は、少なくともこんな僕のブログ読むくらいの人は、めちゃめちゃ僅かな可能性を信じでるわけだと思うのです。何かが変わる気がしたり、変えてくれたあの瞬間に何度でも出会いたいって思ったり。ナードマグネットのライブは、信じれるやつな気がして、そのパワーがすげー出ててかっこよかった。ハッピーの裏は切ないし、刹那の裏には笑顔もあるし、ホームとかアウェイとかなんとか関係なく、人間味があったなあ。 僕らのライブも、引っ張られるかのように、良かったと思います。 (撮影:南 風子) 打ち上げ、3組で、もう最悪なくらいに。 すださんと話したかったから嬉しくて嬉しくて。しょーまが隣にいて、すださんが前にいて。しょーまはアホなことばっか

「ENDLESS SUMMER 2017」十四本目、岡山

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10/5 ENDLESS SUMMER 2017、岡山。 神戸空港で降りて、東京からの車に乗り込み、神戸から岡山まで車で向かった。ちょうど一年ぶりの岡山、果たして今夜はどんな夜になるかとワクワクしながら。共演はTHE 抱きしめるズとギャーギャーズ。3組ともリリースツアーだ。 会場に着いて、機材搬入して、抱きしめるズとギャーギャーズが来て。セッチューフリーというイベントでは何度も一緒にやってるけど、こうやってなんていうか、リリースツアーみたいな感じで誰かの冠がついてる日に一緒にやるのは初めてで、変なそわそわ空気が流れてた。すごいことになりそうな気がした。 リハーサル終わって、一年ぶりのコインランドリーへ。リバーサイド。あの日はGOING UNDER GROUNDのスタンドバイミーTシャツを着ていたが、まさかのこの日も同じTシャツを着てて、勝手に一人で恥ずかしくなってた、誰もそんなこと知らないし見てもいないのに、ひい! オープン前、小さな川沿いに猫がいた。僕は猫とずっと見つめ合っていた。猫は僕に話しかけていた。僕も猫に話しかけていた。拝啓ベイビーが頭の中でずっと流れていた。時間になって猫と別れた。ベイビー、二人の夜だね。 一番目のTHE 抱きしめるズ、飛ばしてた。この前OTODAMAで久しぶりに見て、ぐわぁぁぁってやられて、この日の対バンがより楽しみになって脅威になって。闘ってて、もがいてて、輝いていた。自身もレコ発、抱いてる気持ちや想いが、ひーくんからドバドバ溢れてた。 二番目のギャーギャーズ。大好きで。すげーやんちゃな兄ちゃん達って感じだけど、その背中はでかい。ずっとふざけてるし、僕もずっとゲッテさんにくっついては生意気にわーわー言って、でもやっぱり音楽とかライブには真摯だ。気づいてたけど、こやって対バンしてそれがより感じれて、だからギャーギャーズが好きだなあって思った。 三番目、うち。あの日の岡山から一年経って、変わらなかったことと変わったことがあって、瞬間は愛しくて、外は雨だった。もっともっと歌いたいって思った。この一年で新たに届いた人ってきっとごく僅かで、フロアは満員ではなかったしそれはそれで少し悔しくはあったけど、今日までその日をその日で正面から受け止めて認めてツアー回って来たし、この日も最大級で挑んだ。これはセッチューフリーではなく、エンドレスサマー201

「ENDLESS SUMMER 2017」十三本目、苫小牧

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10/1 気づけばもう10月に突入。前日に引き続き、Age FactoryのRIVER TOUR。前日に引き続き、Age FactoryとNOT WONKと3マン。前日に引き続き、心臓がもつか心配。前日に引き続き、今日だけのやり方で行くことを決意。 いつものように、道内の移動はレンタカー。車、持ってないから。入り時間が遅かったから、不安になるくらい遅い時間に札幌を出発。みんなを拾って、何だかもう日が落ちかけてきている道央道を苫小牧方面に走る。カーステレオからは、Age FactoryのRIVER。ハンドルを握りながら、右手にあたたかいオレンジを感じながら、ああ今日でRIVER TOUR、お別れかあ。そんなことを思った。次いつ会えるのかなとか思った。ずっとRIVERを永遠にループしてた。助手席でトモヤさんが、この曲のここのこれがやばいよねなど各曲の好きなところを教えてくれたりしてた。 僕らは1番目。 17:30過ぎのエルキューブ前は優しい。それまで少し不安で少しさみしかったけど、優しかったなあ。おかげで今日の自分でやれた。フロアの1番後ろでエイスケくんがゆらゆらと揺れていたのが見えた。NOT WONKのかっとが前の方でほぼ最後まで見てくれていた。僕は、いいライブできたと思った。僕らしくあれたんじゃないかなと、そんな風に思っている。 かっとが、「シンゴさんは悲しいこと言ってたけど俺はそうは思わない」って言っていた。違うんだ、悲しくはないんだ、なんて言い訳かもしれないが俺は悲しいことが言いたかったわけではないんだ。 NOT WONKを見てる時の男の子たち、キラキラしてる。いてもたってもいられないんだろう。そんな男の子たちに、ボイガルも一度でいいから見てもらいたいんだよなあ。どっかのなんかで、届かないかなあ。 Age Factoryは、この日も潔かった。すごいバンドのツアーに混ぜてもらったなあって心から思った、ありがとう。 終わって片付けて、この日は打ち上げをした。 苫小牧でライブをして、エルキューブじゃないところで打ち上げしたの初めてだった。10人で並んで、夜の苫小牧を歩いた。かっとが、「ここが苫小牧一の飲屋街です」と笑って紹介してくれた。 その打ち上げは、本当に楽しくて、ずっと笑っていた。Age Factoryの三人がひたすら

「ENDLESS SUMMER 2017」十二本目、札幌

9/30 Age Factory RIVER TOURに出演。前々からずっと勝手に好きだったAge Factory。youtube越しだけど。今回リリースツアーで北海道が決まって、NOT WONKのかっとが間に入ってくれて「エイジファクトリー来るので2日間3組でやりませんか?」と話を出してきてくれた。ありがたい。こんな強者たちとの2日間3マンは身体も心もやられるのは目に見えていたけど、これも何かのあれじゃんかということで決定。 もちろん我々にとっては、エンドレスサマー2017でもある。見過ごしちゃいけないことが今はある。 札幌、カウンターアクションでのライブは久しぶりだった。この街にもしカウンターアクションがなかったらどうなってたんだろう、もしなくなったらどうなるんだろう。そんなことを考えた。何故そんなことを考えたたかなんて、忘れた。特に意味はない。 NOT WONKのライブ、久しぶりに見たなあ。あんなのバンドやりたくなるに決まってる。きっと彼らはめっちゃ色んなこと考えて色んなところに目を配ってるように思う。それが無条件にかっこよくて、かっけーなーが湧き立ってくる。 Age Factoryは初めてライブ見れたけどすごかった。レベルの低い感想かもしれないけど、ほんとに「すごー」って思った。多分みんな思ってた。全部関係あって全部関係ない強さとか男らしさ、羨ましい。「言っちゃいけないことなんてねえ」って言ってた。 この日は打ち上げなどはなく、イベントが終わってすぐ解散だった。ドラムのマシコくんが、「このあとどうしますか?」と声をかけてくれたけど、明日の苫小牧終わりにしましょうとなった。 個人的な感覚ではあるけれど、月末のファイナルの前に札幌でやれてよかった気がした。 忘れそうになっていたことがあったかもしれない。この街には色んな力がある。僕はライブをやりにライブハウスに行く。誰かさんはライブを見にライブハウスに来る。空っぽのボディタッチはやめようや。

「ENDLESS SUMMER 2017」十一日目、北見

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9/24 「ENDLESS SUMMER 2017」、北見。3年ぶり。 ていうか、久しぶりな場所ばかりだなあ。1ヶ月空いたら、久しぶりだよな。3年ぶりなんて久ぶりどころの話じゃないじゃんかね。Cell The Rough ButchとTHE武田組との3マン。帯広と旭川に続き、札幌の兄貴たちとの共演。 「夕焼けまつり」という名前のライブハウス。あの入り口と階段を見てぶわあああああああってなるのは、3年前に初めて来た時と変わらず。久しぶりのマスター、こやってまた再会できて嬉しかったです。リハーサルをやって、コインランドリーに行って、周辺をふらふら歩いて、日が落ちてきて、開場して。BGMは、BAZRA「Red Blue Green」というやばすぎる新譜。BAZRAも20周年、札幌のでかすぎる先輩。 一番目は、THE武田組。圧巻でした本当に。「男は知らんけど、漢ならそう進め」って教えてくれてる気がした。ボーカルの英祐さんは、ずっと英祐さんだからすごい。久しぶりに会ったこの日も、会って早々謎の会話をふってきては、「なんでもいいからよう、話してえじゃねえかよ、シンゴ」と笑わせてくれた。夕焼けまつりの階段で、ベースの本郷さんにちょっかい出して走って逃げて本郷さんに怒られてた。それで、あの歌を歌うんだから、お手上げである。すっげーバンドだなあって思った。何よりTHE武田組は、ケントボーイズがボイガルに入る前から好きだったバンドなので、自分たちのツアーで呼んで一緒にやることができてそれも嬉しかった。 二番目は、Cell The Rough Butch。セルザラフブッチと読む。三年前に来た時は、ブッチも一緒だった。あの日のことははっきりと覚えてるけど、今日のブッチに出会えるという喜びの方がいつだって大きい。カッシーが楽しそうにドラムを叩いていた。ブッチは、毎年札幌で自身が主催のサーキットイベントをやっていたりして、札幌の中で自分たちにやれることはなんだろうかとメンバーそれぞれで抱えながら動いているのが伝わってくるし、音楽やライブにもそれが出ている気がする。だからこそ、「その時のブッチ」が見たいって思う。武田組もブッチも前後にライブがたくさんありながら、札幌からは遠いこの北見に出演してくれて、本当にありがとうございます。 三番目は僕ら。暑すぎて、もうわけわかんなかった

「ENDLESS SUMMER 2017」十本目、旭川

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9/23 帯広に続き、THEイナズマ戦隊のツアーに混ぜてもらい、旭川。 僕らのエンドレスサマ−2017も、10本目。 道内、移動はレンタカー。この日も例によって、いつもの順番で車に一人また一人と乗り込み札幌を出た。風強かった。旭川は6月にきてからだから、3ヶ月ぶり。6月に対バンした高校生たちは、元気にしてるだろうか。 この日も一番目。 イナ戦とはここでお別れなので、とにかくひたすらに駆け抜けよう。いろいろ頭に走らせて、よしこれでいこうってなったセットリストは自然と帯広とは変わる。楽しみだった。リハが終わった後に、照明の方に「私、二子玉に住んでたことがあって、いつか生で二子玉川ゴーイングアンダーグラウンド聞いてみたいです」って言われて、一瞬「うっ、、、!」ってなったけど、変えなかった、大人になった。ぶら下がったり、飛んだり、飛び出したり、そこら辺は大人気なかった。 僕は僕でやりきって、ハンバーガーボーイズとイナ戦のライブを見た。両バンドとも、かっこよかった。2組を繋ぐ昔からの「何か」に少し羨ましくもなったけど、フィールドはそこではないしこれからも自然とつながる何かを信じ探し、強くなれたらなと思った。先輩の背中は大きかった。 イナ戦、いってらっしゃい。 ボイガル始める前にもらったサインは、今でも手帳に残っている。 14歳の僕が、来ていたような気がした。

「ENDLESS SUMMER 2017」九本目、帯広

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2013年までずっと長いことライブドアブログを使っていた。 理由は、ミネタカズノブやノザキジュンヤやしっぱいまんが使っていたから。ただそれだけ。で、周りでは誰も使ってなさそうなやつで尚且つ広告の出ないやつを探して今のブログに2013年に変えた。 最初このブログは「ゴン太に乗ってどこまでも」というタイトルでした。 それから2年経って、「一目惚れ」というタイトルに変えました。 それから2年が経ちました。 今日からこのブログは「愛葉集」というタイトルにします。 さて、ブログを投稿する時間がなかなか作れずすっかり空いてしまったけれど、ツアーは気づけば折り返していました。 9/21 THEイナズマ戦隊の20周年ツアーに呼んでいただき、混ぜてもらいました。もちろん僕らは絶賛ツアー中ということもあり、エンドレスサマ−2017の意も込めて。 帯広でライブをするのは2年ぶり。あの日は、もう活動をやめてしまったthunderstruckというバンドの企画だった。その前日に僕らは渋谷でライブがあったんだけど、そのライブ前に病院で僕は「ワタナベくん、歌はしばらくお休みだ」という診断をくだされ、「なんでやねん」とツッコミを入れてその日の渋谷はライブして、ライブ後に、「明日の帯広以降のライブしばらくキャンセル」という発表をして、そんな発表の後でのライブだった。とにかく暑く熱く楽しい日だった。面子も最高だった。 それからずいぶん空いてしまった、久しぶりの帯広。会場に入ると、イナ戦がリハーサルをしてる。すげーって思った。だってイナ戦がリハーサルしてるところに意気揚々と「おはようございまーす」って入って、「おお、おはよう」って返ってくるんだもん。すげー。すげーことだ。頑張らなきゃなって。Rest、大好きな場所。なおさん達が、「ウズラくんたちは、元気かい?」って聞いてきた。「元気ですよ、たまに、ばったり会ったらその辺で酒飲んだりしてます」って答えたら笑ってた。「ウズラくん"達"」ってのが、なんだか優しかった。 そんなこんなで色んなことを思いながら、ちゃんことにゃめろうを想いながら、あっという間にライブはスタート、我々は一番目。正直、余裕がなかった。届いているのと、届いていないのが、はっきりと伝わってくる。届く

「ENDLESS SUMMER 2017」八本目、仙台

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9/15 朝イチ飛行機に乗り込み、仙台へ。一年以上空いてしまった仙台、会場は初めてのフライングサン。勃発がよくやってるところだな。 仙台駅に着いたのが10時台とかだったのでみんなはネカフェに休みに行った。僕はどうしようかなと思いつつ、ふらふらしたり喫茶店に入ったりしようと思って別行動。なんとはなしにブックオフ行って、小さな公園を眺めて、ライブハウス近くの喫茶店へ。入るとお客さんは誰もいなくて、店内の灯りも全部ついてなかった。カウンターに恐らくご夫婦とみられる2人が座ってて、いらっしゃいと迎えてくれて急いで灯りをつけていた。「すいません、まだでしたか?」というと、「いえいえ、好きなとこ座ってください」と言われた。ナポリタンとアイスコーヒーを頼んだ、そのナポリタンが、スーパー美味しかった。結局そのお店に4時間くらいいた。お昼頃、休憩時間とみられるサラリーマンやOLさんなどで、一気に混んだ。みんなナポリタン食べてた。愛されてるお店なんだろうなと思った。そのお店にいる間、色々考えたり書いたりして、14時頃メンバーがきて色々話し合いしてからフライングサンへ行った。リハーサル前に弦を張り替えてると、取れちゃいけないところが取れて、アロンアルファで応急処置。ほっ。前の仙台ライブのときもリハーサル後にギターが変になって応急処置したことをおもいだして、仙台怖くなった…。 あっという間に、開場。 空きっ腹に酒。たまに会っては一緒に飲んだりしてたけど、こうしてちゃんと対バンするのは随分久しぶりだった。空きっ腹に酒も、わかんないけど、見えないところで何かが変わってるんじゃないかなと漠然とそんなことを思った。東北で空きっ腹のライブを見れたのもよかった。思い返せば、彼らとの日々も随分長く濃くなってきた。あんなに最初嫌いだったのに、バンドというのは不思議なものだなあ。大好きだもんなあ今。 2組目はSEVENTEEN AGAiN。都合によりリハーサルができないとなって、到着がギリギリになると連絡がきて、不安だったけど、空きっ腹が始まってすぐくらいで到着して本当にホッとした。ドラムのカズさんがフロアの後ろにいる僕にきづいて、肩をポンポンと叩いてから「すみません、着きました」と爆音の中で穏やかな顔で言ってくれたとき何かめっちゃうぉぉぉー!ってなった。楽屋に行くと、ロッキーさんとヤブさんがいた。本当に

「ENDLESS SUMMER 2017」七本目、広島

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9/10 宿を出るのギリギリまで延ばして、少しゆっくり眠った。起きて、準備して、予定時間より少しだけ早く出て、少し歩いた。外は暑くて、ショッピングモールは賑わっていて、線路を跨いだ。改札の前で、ぼーっと座っていた。ツイッターを見ると、ライブが楽しみで動画を作りましたっていうリプライが来ていて、それ見てなんか感動しちゃってよっしゃーってなった。リハーサルやって、この日もあっという間に会場。たくさんお客さんがきてくれていた。フィンランズと、ペロに、感謝である。 前日に引き続き、FINLANDS。この日は一番目にやってもらった。もう、めちゃ最高だった。なんだろ、うまく言えない。めちゃ良かった。ふゆこちゃん、めちゃめちゃ好きなボーカリスト、この二日間で改めてそう思った。後半、楽屋に戻った。自分のことでいっぱいいっぱいである。楽屋のモニターからフィンランズのライブが流れてる。オーバーナイトが始まった時、楽屋にいたペロのメイちゃんが「この曲、めっちゃ好き」とボソッと言って、一人モニターをじっと見ていた。僕もこの歌がめっちゃ好きだった。フィンランズを仙台のサーキットで見た時、めちゃめちゃよくて、でもなかなか対バンする機会はなくて、それこそこの前旭川でやったくらいで、今回は二箇所出演してもらえた。フィンランズも、レコ発ツアー中。またそれぞれの旅へ向かう。気をつけてね。フィンランズとやれたこの二日間は大きかった。 ペロペロしてやりたいわズ。が2番目に。3月のハルバンの時、終わった後にボーカルのメイちゃんとベースのハナちゃんと少し飲んで、その時に色々な話を聴いた。どんな風に出会ったかとか。バンドのこととか、色々。ペロはいろんな歌がある。メイちゃんが自由にステージを駆けるのは、横に絶対的に信頼できるハナちゃんとランちゃんがいるからだろうな。そんで今はファイターがいるし。めちゃめちゃパワーのある四人組だもん。ボーイズバンドでもガールズバンドでもなく、ペロペロしてやりたいわズ。の圧倒的な真実がそこにあるだけで幸せな空間だった。「暮れる」の入りかた、めっちゃゾワッとした。 さあ、どんなライブできるかな。リリースツアー、広島、ケイブビー、自分たちだけで塗り替えて乗り越えて新しいページ。ステージで何にも考えずにできるように、めちゃめちゃそれまで考えて。だけども考えれば考えるほど

「ENDLESS SUMMER 2017」六本目、福岡

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9/9 前日の高松が終わり、夜走りして広島まで走った。途中、瀬戸大橋を渡ったんだけど高松が遠くなっていくのを感じて、少しさみしくなった。朝4時半頃広島について、お昼前に広島を出て福岡へ向かった。 会場はキューブリック、FINLANDSとBAN'S ENCOUNTERと。リハやって、ドタバタしてたらあっという間に開場時間になった。バンズとやっと対バンできた、なあ、ようへい。ようへいとは、「みえない星」というイベントで一度一緒になったことがあって、その時彼は弾き語りだった。「バンズとボイガルの対バン見たい」というのは、ふとした時にふとしたところで今まで言われてきてて、今回やっとできた。みえない星の時は、あまり話せなかったが、いい歌を歌っていたのでムカついたことだけは覚えてる。まつおって呼ばれることが多いのかな、だったら僕はようへいと呼ぶ。みえない星の時に歌っていた歌をやっていた。でも、「新曲です」と言っていた歌がめちゃめちゃよかった。新曲がいいバンドはかっこいい。バンズは長崎のバンドだけど、福岡に出てもらえないかとお願いしたのは、九州バンドだからではない。福岡で対バンしたかった、ただそれだけだ。自分たちだけで物語が進んでいくほど僕らには力がない。今までの福岡での日々がそうさせてくれた。 FINLANDSは北海道ぶり、強くなりやがっていた。楽屋にいてもわかった。次の日も一緒だが、そんなこと考えてる暇はない、今に喰らいついていられないなら余裕で飲まれちゃう気がした。フィンランズもレコ発ツアーで。おめでとう。めちゃめちゃいいもん、新譜。ちなみに今も聴きながらこれを打っている。最初の方しかフロアで見れなかったけど、本当に強さを感じてしまって一瞬ビクついたなあ。火つけられて、消えないように僕らもステージに上がった。 久しぶりな気がした、福岡。実際久しぶりなんだけど、もっともっと久しぶりに感じた。色々思い出してしまうのは僕の悪い癖かもしれないな、たかが3年ほどの期間でこの街で出会った人や景色や風が、バーーーッと目の前に集まってきてとっ散らかって。いいたいこと、もっとあった気がする。でもまあ、福岡はいつもそうだ、そうなってしまうんだ。みっともなくてぐちゃぐちゃでまとまりのない僕で挑むしかできない。でもどこか誇らしい気持ちで。久しぶりの、来福。心は穏やかである。そういえ

「ENDLESS SUMMER 2017」五本目、高松

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9/8 ENDLESS SUMMER 2017、五本目の高松。前日に東京に入り、僕はTOKYO FMでラジオの収録があって、それが終わり少し休んでから深夜2時半頃、東京を出発して高松に向かった。ハイエース、新東名、ツアー、バンドっぽかった。昼前に高松に到着して、うどんを食べて、銭湯に行ってから会場入り。三月のサヌキロックぶり、久々の高松。DIMEは、2015年11月ぶりだ。2年ぶりにも関わらず、覚えてくれていて、暖かく手荒く迎えくださり、嬉しかった。古墳とトムボウイズと再会、口数は少なめ。僕は一人で、色々を思い出していた。状況は、変わっていく。何度も言い聞かせた。リハが終わって、大好きな古着屋さんへ。と言っても、まだ一回しか行ったことなかったけど。黒猫がレジに立つ。2年前に来た時に買ったラコステのジャージは、死ぬほど着てるお気に入り。去年も今年も、年賀状はそのお店からだけだった。久しぶりに行くと、前に来たことあるよな?と話していただき、ニートビーツの話などをした。女の子が着てくれたよという話もしてくれた。少し話して、服を見て、ジャージとTシャツを購入して、DIMEに戻った。お店の近くにはソレイユと言う建物があり、ゆいちゃんは元気かなと思った。この前、4プラの前であったけど。DIMEの前で入場待ちの方に、お酒をいただいた。僕らのTシャツを着てくれている人もいた。嬉しかった。1番目の古墳シスターズ、前に対バンした時と全然変わっていた。もちろん、良い意味です。まつやまくんは、「あの人には、小さな声で言わないと届かないんです」と言っていた。それが何のことかはわからなかったけど、あれからずっと今も、それが頭に残っている。僕は、声が大きい。誰よりも大きい声で歌わないと、届くものも届かないんじゃないかと不安になり、力が入ってしまう。でも、あの、まつやまくんの言葉が今も離れない。確かに、小さな声で伝えたいことが、僕にもあるかもしれない。小さな声じゃなきゃ伝わらないことが、あったかもしれない。僕はそれをもしかしたら、こぼしてきているかもしれない。そんなことを思った。まつやまくんは、僕とは全然違うタイプな気がしていた、前から。岡山で初めて対バンした時も、その時の打ち上げの時も思った。きっといつか、二人で話せる日が来るはずだと思い、僕はあの日は誰よりも早くホテルに戻った。なんて薄情なん

舞う砂ぼこりのように

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OTODAMA'17に、2日間出演してきた。 9/1 神戸空港に着くと、日が沈みかけてきて怖いくらいにきれいな夕焼け空だった。真っ赤な夕焼けやや茜色の空を見ると、中学生のころにラジカセのスピーカーからあの人が歌っていた空は、こんな空のことを言うんだろうかと、いつも考える。 9/2 自分でもびっくりするくらい目が覚めなくて寝坊してしまい、集合時間に遅刻して僕だけ電車で向かった。朝方一瞬目が覚めた気もしないでもないが、そうだとしても2回目に寝た記憶もないし、あれほんとになんだったんだろう。集合時間を設定したのは僕だったし結局みんなは先に向かってくれてたけど僕は予定よりも1時間以上遅れてしまいすごく情けなかった。こんなことなかなかないので、気を引き締めないといけないなあと反省しながら向かった。電車の中で、オトダマのことを考えると早速疲れた。セッチューフリーテントのことを考えると、脳みその容量が足りなくなりそうになった。 駅につくとスタッフの辻さんが車で迎えに来てくれていて、車に乗ると早速「死んだのかと思いました」と言ってきた。冗談きついぜ。オトダマのセッチューフリーテントのことを少しだけ教えた。会場に着くと、テントではBAZRAが演奏していた。札幌の大先輩。カッコよくて面白くて大好きなバンド。その後に抱きしめるズで僕は久々に抱きしめるズを見た。全然違うバンドになってた。いや、違うバンドではないんだけど、僕が見ていた抱きしめるズを余裕で越えてきたって感じだった。きっとそこには余裕なんてなくて、すり減って、転んで、それでも畜生ふざけんなって足跡を消さないように鳴らし続けてきたからなのかなと思った。そこに本当の気持ちがあるから、見てるこっち側は余裕で越えられてしまうのかなと思った。10月5日岡山でエンドレスサマー2017に出てもらう、めちゃめちゃ楽しみになったしすごいことになりそうだし、まだまだ知らない人や迷ってる人に来てほしいなと思った。火つけられた。 そこからもセッチューフリーテントを見ながら、気持ちがグワングワンしてく自分と向き合いながら、セットリストどうしようかなと自分たちのライブに向けて空が暗くなってきたOTODAMAの隅っこで考えた。トリ、というのは責任がある。大団円で終われたらいいな。ハッピーに終われたらいいな。明日も頑張ろうって終われたらいいな。ゲラ

「ENDLESS SUMMER 2017」四本目、弘前

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8/27 ENDLESS SUMMER 2017、四本目は青森弘前Mag-Net。何から書かなきゃいけないなんて決まりはないが、何から書けばいいかわからない。言いたいことは昨日ステージからぐちゃぐちゃに言い放ったし。ただこのエンドレスサマー2017、昨日の弘前がどうなるかが重要な気がするなあと漠然とずっと思っていたことは確かで、結果、やはり重要な日だったなあと個人的に思った。 ブッキングできず、マグネットの高取さんに弘前バンドを2組紹介していただいた。FATMAN SEMINARとsatellite trip babiez。どこの誰かもわかんない地方のバンドのレコ発ツアーにライブハウスの方に出てくれと言われて、絶対よくわかんない気持ちのまま承諾してマグネットに来てくれたと思う。すいませんという気持ちと、ありがとうございますが織り混ざった。2組がマグネットにきて挨拶をしたとき、逆にうちらがすごい迎え入れていただいた感じがあって、本当に嬉しかった。マグネットのバーカウンターの椅子に座って談笑している2組の姿が、なんだか羨ましくて、同時に弘前にまた一つ近づけれたような気もした。 そして、もう1組は公募して決めた。ありがたいことに10組ほどの応募があって、そのすべての皆様からの気持ちが本当に嬉しくて、でも1組決めないといけなくて、杉本みかるに決めた。みんなで悩んで、でも最後の意見はばっちり一致していた。高校2年生、バンドをやっていて、今回はひとりでの応募だった。リハが終わってたくさん話した。丁寧に、まっすぐ目を見て話す子だった。彼女が住んでる八戸は、弘前から3時間くらいかかるらしい。ライブ出たらきっとその日のうちに帰れない可能性がある。次の日は月曜だし学校がある。でも、急いでよくわかんないYouTubeに手こずりながら動画を載せてボイガルのHPにメールを送っていたらしい。母さんには何も言わず。そしたら出演が決まって、弘前でひとりでライブすることになったって伝えて、そしたら母さんに怒られちゃったって。でもきっと母さんすげー応援してくれてて、昨日みかるは母さんと二人で弘前に来て、弘前に泊まって、朝5時に出て学校に行く行程にしたらしい。胸がいっぱいになった。ライブは、ただ素晴らしかった。みかるは、会場に入ってからずっとギターを触ってた。楽屋で自分より一回り以上離れ

「ENDLESS SUMMER 2017」三本目、函館

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8/26 ENDLESS SUMMER 2017、三日目は函館CLUB COCOA。朝7:30に札幌を出発し、まえだゆりなを拾って車で函館へ。途中、八雲で休憩したりしながら、ゆっくり向かった。真っ黒な雲が、少し不気味だった。函館につくと、見覚えのあるお店や街並みが飛び込む。思い出はいつも綺麗だけど、それだけじゃお腹が空くわやっぱり。 会場入り。随分久しぶり。 リハーサルやりながらセットリストを考えて、どんなことが起こるかなと、そわそわ。 ゆりながリハーサルやって、モノポックルがリハーサルやって、あっという間に開場そして開演。 モノポックルのライブを見たのも数年ぶり。住む街も変わり状況も変わり、だけどそれでも音楽を続けていて自分たちのやれるスペースとペースで進んでいるモノポックル。相変わらず、化け物だった。最後に「交差点」という曲をやってるとき、なにかが頭の中を駆け巡った。過去の思い出なのか未来への希望なのか、なんなのか。モノポックルの音楽には、不思議な力がある。ちゃんと楽しくて、ちゃんとゾワッとする。ありがとう。 まえだゆりなは、言わずもがな、闘っている。そして、バカである。困ったやつである。キラキラしているようで、してないし、ニコニコしているようで、さみしい目もする。だから僕はゆりなが好きだ。いっぱいいっぱいで、でも頭の中にはどんどん言葉と思いがでてきて溢れそうになって、自転車で街を行けば転ぶ。ゆりなはそういう人だし、もっともっともっとたくさんの女の子に聴いてもらわないといけない。絶対に届くのだ。あいつは常に爆発寸前で、歌っている。昨日もそうだったように思う。ありがとう。 僕らのライブは、きっとすべてが詰まっていたと思う。ボイガルのすべてが。 3年ぶりの函館、動員数は40人だった。少しずつ積み重ねて、北海道の街、生きる力に変えていきたい。応えたい。 終演後、ひとりの女の子が話しかけてくれた。 その子は最初に、ようやくボイガルのライブを見れましたという言葉から話し始めた。震えていた。 ソールドアウトはかっこいいし憧れる。だけどそんなの、すぐに到達できるもんじゃない。わかってる。初めてのアルバムリリースツアー、見るべきことはもっともっと近くのことだ。バンドしてる、今。今この瞬間も。3人がフェリーで川の字になって

「ENDLESS SUMMER 2017」二本目、大阪

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8/21 リリースツアー「ENDLESS SUMMER 2017」2日目、心斎橋Pangea。対バンはハルカミライ。随分前に渋谷で一緒だったきり、対バンはなかったけど、今回やれてよかった。前日のライブが終わり、すぐ乗り込んだ夜行バスは全く寝れなかったがなんのその。大阪、信じられないくらい暑いけどなんのその。やろう。ひたすら、手紙を渡すんだよ。リハが終わり、風子とニューライトでセイロンライスぶち込んで挑んだ。ライブについては、特記することは特に無し、ただひたすらに爆裂な夜であったことだけは確か。そして打ち上げも信じられないくらいの打ち上げだった。久しぶりに、ほんとに久しぶりに、めちゃめちゃ楽しかった。全くと言っていいほど覚えてないし、打ち上げ終わってハルカミライと解散してからみんなで帰ってからもやばくて、結局朝7時くらいまで宴は続いた。 ここ数ヶ月〜一年くらいでハルカミライとの対バンを各地で熱望されたり、なんか近いものがあるとか結構言われたりしてきた。それがすごいだるかったし、そんなん言われてもという感じだった。僕は彼らのことを全然知らなかったし。ただ、確証はないけど、なんか近いものはあるのかもしれないなとは漠然と思っていた。それが何かはわからなかった。マナブが打ち上げの序盤で、まだ2杯くらいしか飲んでないくらいの時に「何か近いものが、通ずるものがあるような気がしませんか?」と言ってきた。「そうだね」と返してみた。で、この日それがわかった。打ち上げでわかった。 僕らとハルカミライに通ずるもの。 それは、「ダンス」と「昔のバンド名」でした。 風子さん撮影 ハルカミライとは10/13名古屋ロックンロールも一緒。楽しみです。

「ENDLESS SUMMER 2017」初日、東京

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8/20 リリースツアー「ENDLESS SUMMER 2017」が始まった。会場入りするちょっと前に、ツアー新グッズのステッカーシートが届いたんだけど、透明背景で発注していたのに白背景で届いて青ざめた…。業者に電話してすぐに作り直して届けてもらうよう頼んだけど、3時間後のライブには間に合うわけもなく。なので、透明背景が届くまではこの白背景のステッカーシートで販売しようとなった。来てくれる人には申し訳ない。ちなみにツアーTシャツ「ペンギンT」は"ENDLESS"という単語にスペルミスがあったまま発注してて、それは完全にこちらのミスで本当に誰も気づかなかった… ペンギンTも発注し直してて、届き次第すぐに正しいバージョンで販売することに。それもあったから昨日のステッカーシートの件は、かなりキツかった。 くよくよしてても始まらにゃいにゃいなので、みんなで一番いいと思われる方法を話して色々決めて、あっという間に入り時間。シェルターに入ると、フラカンがいる。そうだ、ツーマンである。ツアーが始まった。 ライブは、あっという間だった。 はぐれ者讃歌がフラカンの曲の中でかなり上位というか1位レベルで好きなので、はぐれ者讃歌ー!と圭介さんが言った時思わず両腕あげてしまった。はぐれ者讃歌ー!と言われたら、両腕あげてしまう。 ほんの数分前までフラカンがいた場所で、自分のライブの準備をする。こんなことが、起こる。確実に僕は、元少年という経歴を持っている。おととい年齢確認されたから今もかもしれないけど。なんだか夢は膨らむ。1ヶ月ぶりのライブは、いいものだった。みんな自分の歌を歌うしかない。 ライブが始まる前にマネジャー姉さんと映像の伊藤くんに「今日中に映像アップしたい」と相談をしてて。「きょ、今日中ですか、、?!」となったけど僕には絶対的な自信があって自分の思いを説明。とりあえず、終わったら確認してみて行けそうだったらいこうってなった。3カメ分の編集もあるし音の調整とかしたりする時間も考えると今日中は恐らく無理ってなったから。始まる前に外で伊藤くんとほんの数分打ち合わせをした。打ち合わせというか、「伊藤くん、衝動でいこう」「わかりました!」というアホ丸出しな会話。ただ僕はそこで確信があったのだな、絶対に大丈夫という自信が。はっはっは。